分散投資でも90%の確率で1000万円が2309万円になる

図表1は、当社が無料提供している資産運用ツール「ふくろう倶楽部」のシミュレーション結果です。1000万円の資金を先進国株式(為替ヘッジなし)で20年運用した場合、どのくらいのリターンが得られる可能性があるかを示しています。

出典=ふくろう倶楽部「資産形成シミュレータ」

結果を見ると、90%の確率で1000万円が2309万円以上になると計算されています(グラフの一番下の点線)。つまり、金融知識がほとんどなくても外国株のインデックスファンドに投資をしていれば、20年後には90%の確率で資産を2.3倍以上にできそうだ、ということを示唆しています。あくまで、過去のデータから将来を予測したシミュレーションですが、これから投資しようと思っている方にとってある程度の目安にはなるはずです。

一方で確率は10%ですが、1000万円が2億1345万円以上になる可能性も示されています(グラフの一番上の点線)。大きな資産を築く人は、ここを狙って投資をします。そのために必要になるのが集中投資とタイミングを見極めることなのです。

お金持ちは資産を現金化して不景気を待っている

ではいま、お金持ちはどうしているか。

もうすぐ不景気がやってくることを想定して、資産を売却し現金の比率を上げています。バーゲンセールがやってきても現金がなければ、投資できないからです。

一方で不動産投資家の中には、すでに動き出している人もいます。これまでは不動産価格が上がりすぎて、投資しても利回りが得られない状況でしたが、ここにきていい条件で投資できる物件がチラホラ出始めているからです。

とはいえ、融資が出にくい環境下で有利な物件に投資できるのは、すでに準備ができている一部の人に限られますから、これから資産を築こうと考える人は、不景気に備えて投資の準備をしておくのがいいでしょう。

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