賃貸と持ち家では「5年で1200万円」の差がつく場合がある

しかし、このマンションの資産性(値下がり率)は既に答えが出ていて、私が主宰する無料会員制サイト「住まいサーフィン」で公開している。非常に簡単に言うと、立地で毎年何%下落するか決まっているということだ。この下落率に相場変動が組み合わさって資産価値が決定される。毎年1%値下がりするが、5年で10%相場が上がれば、5年後に売却する際に、買った時よりも5%高く売れるという具合だ。

この前提に立つと、資産性が高い(値下がりしにくい)ところの物件なら、買っておいた方が賃貸よりも圧倒的に有利になる。例えば、20万円の家賃を5年支払ったら、1200万円を確実に失う。これに対して、20万円の住宅ローンを5年返済しようが、その物件が買った時と同額で売れれば金利だけ支払ったことになる。その上、現在の低金利では住宅ローン控除という減税措置があるため、金利分を回収できるので支払い額がゼロになる。つまり、賃貸と持家では5年で1200万円の差がつく場合が充分にあるのだ。

写真=iStock.com/FatCamera
※写真はイメージです

戸建ては論外、選択肢はマンションのみ

まずは結婚前の2人を想定しよう。同棲しているくらいなら、結婚して家を買おう。結婚しないとペアローンが組めない。ちなみに、できちゃった婚の割合は25%であり、結婚後1年で子供が産まれる確率は非常に高い。指摘したように、2人でペアローンを組み、住宅ローン控除を2人で受けると、各自のローン残高が4000万円であれば56万円の還付金がもらえる。これは変動金利で借りた金利総額よりも多くなる。このローン控除があるからこそ、住宅ローンは最長期間の35年で借りる方が得で、ローンを65歳の定年までに返済したいなら、30歳で買わないと終了しないので、購入は早いに越したことはない。

次に、引っ越しを前提とするならば購入する物件はマンションしか選択肢がない。戸建ては資産価値の落ち方が早く、売っても住宅ローンの残債を全額返済できなくなる可能性が高い。戸建てを買うなら、一生住む覚悟が必要だ。離婚の際は、不足額を自分で補填するしかないので借金地獄になってしまう。