そこで2枚に絞ったベストな組み合わせを考えてみよう。まず1枚は交通系で決まりだ。首都圏の場合、JR東日本を利用する人であれば「Suica定期券」や「Suicaカード」を持っているだろう。私鉄利用者なら「PASMO」を使っているはず。これに入金しておけば駅ナカはもちろん、駅の外にあるコンビニや自動販売機でも利用できる。入金は主に駅の券売機でできるが、それが面倒ならオートチャージ機能を付けよう。VIEWカードなどのクレジットカードにヒモ付けすれば、残高が事前設定額まで減ると自動的にカード経由で入金する。
関西では「Suica」がJR西日本の「ICOCA」に置き換わるが、私鉄利用者はポストペイの「PiTaPa」のほうが便利だろう。
もう1枚をどうするか。最も小銭で支払うことが多い場所に合わせて選ぼう。例えばセブン-イレブンに立ち寄ることが多いのなら「nanaco」がいい。デニーズやイトーヨーカドー、そごう・西武といったセブン&アイグループでも使える。チャージが面倒ならセブンカードやアイワイカードを保有して「QUICPay(nanaco)」に切り替えることでオートチャージ機能を付加できる。
ミニストップやイオン/マックスバリュなどのイオンの店で使いたいのなら断然「WAON」だ。オートチャージ機能を付加するならクレジットカードのイオンカード(WAON一体型)、三井住友カードやJP BANK カードが発行する「三井住友カードWAON」「JP BANK カード WAON」などを検討しよう。
ローソンは「Edy」や交通系が強く、「Suica」であれば四国を除く全国の店舗で利用できる。また、ポストペイの使い勝手もいい。「Edy」は9月27日から、おサイフケータイに対応したauのスマートフォンで「Edy オートチャージ」が使えるようになる。チャージした金額は毎月のauの利用料と合算して支払えるので、auユーザーにはおすすめ。
ファミリーマートは交通系と「Edy」「iD」「WAON」が使える。
電子マネーは「交通系と買い物系を1枚ずつ持つ」が結論だ。
※すべて雑誌掲載当時