こつこつ貯めたお金が老後に受け取れる保険
貯蓄型の保険も先取り貯蓄の方法のひとつです。例えば個人年金保険であれば、毎月1万円ずつ自動引落で保険料を支払い、老後に自分年金として給付金が受け取れます。貯蓄型の保険も、特に円建ての商品の場合、定期預金や財形貯蓄と同様、積立した資金が大きく増えることは期待できません。
早期に解約をすると、元本割れしてしまうことにも注意が必要ですが、裏を返すと、この「解約のしにくさ」がメリットになる場合も。なぜなら、「お金が必要になるとつい定期預金を解約してしまう」という人にとっても「一度加入した保険を元本割れしてまで解約する」ということの心理的ハードルは高いもの。実際に「定期預金の積立は取り崩してしまっているが、貯蓄型の保険だけは続けられている」という人が多いのも事実です。
貯めるだけでなくお金を増やしたい人は投資信託を
せっかく先取り貯蓄をするなら貯めるだけではなくて増やしたい、というのであれば、投資信託の積立がおすすめです。投資信託はもともと積立サービスが充実している金融商品ですが、それに加えて今はiDeCo(個人型確定拠出年金)やつみたてNISAといった非課税制度も充実しています。
iDeCoは60歳になるまで引き出すことができない点に注意が必要ですが、拠出した金額が全額所得控除の対象になるなど税金の優遇が大きいのが魅力。無理のない金額の範囲であれば、老後資金準備の大きな味方になってくれます。つみたてNISAは、一般のNISAに比べて非課税期間が20年と長いのが魅力。また、iDeCoとは異なりいつでも引き出しができます。
「お金が貯まる人」の多くがやっているのが、“先取り貯蓄”。まだやっていないという方はぜひ、今月からさっそく始めてみてください。