「年上妻」1985年までは10~12%、2005年にかけ一気に二十数%へ拡大

次に、5年おきのデータを使い、これより大くくりの区分の婚姻数構成比の変化を追ってみよう(図表2)。

当初、妻年上は約10%、夫婦同一年齢も約10%、合わせて約20%であったが、2020年には、妻年上が24.5%、夫婦同一年齢が21.6%、合わせて46.1%と半数近くに達しており、この50年間に大きな構成比の変化があったことがうかがわれる。

変化が大きかった時期を見てみると、妻年上は1985年までは10~12%だったのが、2005年にかけて一気に二十数%と2倍に拡大しており、1980年代後半からバブルとその崩壊、および失われた10年の時期を挟んで2000年代前半までの20年間の変化が非常に大きかったということが分かる。

こうした変化の背景には、見合い結婚が減って、恋愛結婚が多くなり、男女交際の中心が学校の同級生、職場の同期、友人の知り合いなどになってきているからであろう。実際、同年齢の夫婦の割合は増え続けている。

妻が年上の場合、妻が1歳年上のケースまでは早生まれ、遅生まれで解釈できるが、妻が3歳年上の件数も増えており、これについては、いわゆる「草食男子」化の要因を想定せざるを得ないであろう。