自粛を強いられた国民への裏切り行為ではないか

日本におけるコロナ感染者数は、他国でも類を見ないほどの減少傾向を見せており、「ゼロコロナ」に到達しそうな勢いだ。今回政府が主導するモニターツアーの先には、「各国からの旅行団体の訪日計画」が控えているのだろう。

しかし、国民の間には、中国・武漢でコロナウイルス感染が確認されていたにもかかわらず、2020年春節(旧正月)時期にアジアからの観光客の受け入れを漫然と許した政府への不満が依然として残っている。この時期に大規模な外国人視察者を呼び込むという経済優先の政策が、結果として「自分たちの以前の生活を取り戻したい」ために、あらゆることを犠牲にしてきた国民への裏切り行為になりはしないか。

予想されるツアー費用4億円は税金から出ていることも忘れてはならない。政府にはモニターツアーの必要性と使途について明確な説明が求められる。

オミクロン株の実態もまだ十分に分かっていない。拙速な「開国」を進める結果、取り返しがつかなくなる事態だけは何がなんでも避けてもらいたいものだ。

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