便利なパックご飯でかしこくやせる

また、血糖値の上昇についても変化があります。例えば、市販のうどんやそば原材料は小麦を粉にした小麦粉が基本です。

植物を加工して粉にした炭水化物を「粉物」と呼んでいますが、粉物は血糖値が上昇しやすく、冷やしうどんやざるそばなどは、シンプルにトッピングや薬味が少ない状態で食べるほど、血糖値は上昇しやすい傾向があります。

ご飯は、植物のままである「米」が原料のため、分解に時間がかかり、粉物に比べて吸収スピードは緩やかになるわけです。ご飯を我慢し、おかずだけを食べて物足りなさを感じるよりも、ご飯を適量加えて、満腹感を得ながら、栄養バランスを整えることがおすすめです。

そこで、やっと本題ですが、コンビニでぜひ活用したいのが、パックご飯です。

おにぎりも良いのですが、常温で長期に保存ができ、いろいろなおかずに合わせることを考えると使い勝手が良い優れものです。レンジで温めて開封した時のふっくら感は、家でわざわざ「ご飯を炊く」煩わしさを解消しながら、炊き立てのご飯のような感覚で食べることができます。

最近のパックご飯は、パックの種類と量も変化しています。以前の量は、「白米200g」のようなものが多かったのですが、最近では150~160gのサイズが増えてきています。150gは、女性用のお茶碗でご飯1膳ほど、1回で食べ切るにはちょうど良い量です。

夜食のカップ麺をパックご飯に置き換える

白米ももちろん良いのですが、朝など空腹時の最初に米飯を食べたい時には、やはり雑穀米がおすすめです。

浅野まみこ『コンビニ・ダイエット』(星海社新書)

最近では雑穀入りパックご飯の種類も増えており、玄米、雑穀、もち麦、スーパー大麦、発芽玄米、発芽もち麦など、好みに合わせて選ぶことができます。同じ分量を食べながら、雑穀が多い分、食物繊維が増え、糖質量を抑えることができます。

食物繊維によって、吸収を緩やかにし、血糖値の上昇を抑えることができるのです。

また、代謝に必要なビタミンやミネラルの含有量も多くなるので、雑穀米を日常の習慣にしても良いはずです。美味しいパックご飯の温め方は、ほんの少しふたをはがし、記載の時間通りにレンジにかけます。

炊き上がったご飯は、すぐにしゃもじでざっくりとほぐす。これだけで炊き立てのご飯の味わいが楽しめます。

朝食は、ご飯パック1個、カップ味噌汁にレンチンしたカット野菜を加えたもの、惣菜パック1個(焼き魚など)を合わせると、量も栄養バランスも程よく摂取できます。忙しい時は、パックご飯と納豆、パックご飯とハムや温泉卵の組み合わせも良いでしょう。

昼食や夕食など少し余裕がある時、最近充実している冷凍食品のおかずシリーズから、豚の生姜焼きや牛カルビ、餃子、焼き鳥、レバニラなどと組み合わせるのも良いでしょう。

自宅作業などで忙しい時、夜中お腹が空いた時などに、ついつい手軽なスナック菓子やカップ麵などを食べる習慣がある方は、お気に入りのパックご飯を見つけて、常備をしてみてください。

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