西欧的価値観でイランを理解することはできない
スレイマニ司令官は殉教を覚悟していたでしょうし、彼の棺に付き従う喪服の群衆の姿は、カルバラーの悲劇をいたむアシュラー祭の行進そのものでした。強大な米軍に対して、決死隊が次々に送り込まれ、「殉教者」が増えていく。
誤解を恐れずにいえば、それによってイマームの再臨が早まる、と彼らは考えているかもしれません。ヒューマニズム、合理主義などの西欧的な価値観でイランを理解することはできません。70年前に石油の禁輸で日本を追い詰め、対米開戦させた教訓から、米国はほとんど何も学んでいないようです。