ワクチン接種率を高めても新規感染者数の発生は抑えられない

ワクチンの影響はどうでしょうか。残念ながらワクチン接種率を高めてもブレークスルーによる感染爆発が複数の国で観察されています。

地域性がありますので、同じアジアの中で比較してみましょう。インド、インドネシア、シンガポールです。

シンガポールは統制のとれた豊かな国です。ワクチン接種率は8割を超えています。インドとインドネシアは接種率が低く、1回しか接種していない人々もたくさんいます。

ところが、流行をみてみると以下のようになっています。

図版=our World in Data

シンガポールの感染者数が他2国を追い抜いてしまっています。接種率が高いといっても発症数が抑えられるわけではないのです。どうやらこの遺伝子ワクチンは、天然痘を撲滅させた生ワクチンほど有効ではないようです。

インドもインドネシアも、日本同様に発症数や死亡者数が激減してきています。こういった国に共通することがあります。それは「自然感染の大きな波をいくつも経ている」ということです。

インドは大きな被害を出しながらも流行の波が去っていきました。インドネシアも似た波形になっています。イギリスや米国も同様に被害に苦しみながら、幾度もの波を越えて陽性者数や重症者数が減っています。

ワクチン接種率が高くても感染爆発したシンガポールは、先延ばししていた流行が終わろうとしているところです。他国に後れを取りましたが無事に波を乗り越えているようです。