貯蓄できない人の4つの特徴

ほとんどの人が貯蓄をしないのは、次の4つの理由からです。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/Opla)

1 今貯蓄しなくても、将来たくさん稼げばいい
2 今が楽しければいい。貯蓄は大変だし制限される
3 貯蓄は重要ではないし、この思い込みは変えられない
4 貯蓄しても意味がない(利子は低いし、インフレーションもある)

貯蓄には、メリットがいくつもあります。

1 収入ではなく貯蓄で、本物のお金持ちになれる
2 貯蓄は楽しいし、誰にでもできる
3 貯蓄に関する信念はいつでも変えられる
4 億万長者になる第一歩は貯蓄。それを元に10年間で平均12%のリターンを入手できることもある。インフレーションはその助けになる

信じられませんか? それぞれの点を、少し詳しく見ていきましょう。

「年収が増えたら貯金しよう」は愚かな選択だ

自分の収入だけで裕福になれる人はいません。富は持っている資金から生まれます。「たくさん稼げばすべてが良くなる」と思い込んでいる人は多くいますが、収入が増えれば生活水準が上がり、持っているお金に見合って出費が増えます。さらに言うと、「貯蓄しない人が持つことになるのは負債だけ」というのが事実です。

最初のコーチはとても成功した人で、私は好感を持ち、尊敬しています。私をコーチしてくれると決まったときには、とても感動しました。彼のアドバイスは、「収入の50%を貯蓄すること」でした。

それは不可能だと私は思いました。「必要な出費があり、貯蓄の余地ない」と反論しました。

それに私は楽観主義者です。たくさん稼げるようになれば、すべてどうにかなるだろうと思ったのです。もちろんこれは、全く正しくありませんでした。自分が変わらなければ、物事が良い方向に変わることはありません。

お金の扱い方を変えない限り、富が転がり込んでくることはありません。「お金の扱いを適当にして、将来たくさん稼いだら正しく扱えばいい」と思うのでは、責任を先延ばししているだけです。

貯蓄は収入が低い時期こそ簡単にできる

どれだけ稼いでも、経済状態は変わりません。月に250万円以上稼いでいるのに、負債しかない人に何百人も会ってきました。なぜ、収入は経済状況を変えてくれないのでしょうか。

なぜなら、収入が増えてもパーセントと自分自身の2つの事実が変わらないからです。もし、今稼いでいる金額が支出に足りなければ、倍の収入があっても割合が変わらないので、出費には足りません。