直接会って頼むのとメールで依頼するのとでは、対面のほうが30倍以上、成功する確率が高いとある研究は報告しています。メールによる依頼は信頼性に欠け、緊急ではないと一般的にみなされているというのです。もしメールで交渉に入る場合は、事前に対面かビデオチャットか電話で相手と肩ひじ張らずに話してみるとよいようです。
MBAの学生を対象にしたある実験では、学生の半分に交渉相手の名前とメールアドレスだけを伝え、もう半分には相手の写真を見せたうえで、交渉に入る前に趣味やキャリアプラン、出身地などについて雑談するよう指示しました。前者で交渉がまとまったのは7割だったのに対し、後者はほぼ全員が交渉成立にこぎつけたそうです。
以前、ツイッターのパロディアカウント@AcademicsSayでこんなつぶやきがありました。
「オフィスを出たのにときどきメールをチェックしている。来たメールがとくに急ぎでなくても、たぶん返信する。自分はどうかしている」
たとえ送ったあなたが「返信は明日以降で結構です」「読むのは週明けでかまいません」と書いても、受け取った相手にとっては、明日や週明けまで頭のどこかでメールの件を考えてしまうものです。場合によっては、すぐに返信しなくてはとプレッシャーを感じてしまうことも。緊急でなければ下書きフォルダに入れておくか、あとで送るよう調整しておきましょう。