「個食」はコンビニの得意分野
と、各社のおせちの違いが少しわかっていただけただろうか。
まとめてみると、コンビニおせちの価格帯は1万円未満~4万円未満。中でも2万円前後の価格帯が売れ筋だ。ただ、コンビニはほとんどの人にとって自宅から一番近い店だけに、「今年はおせちだけでなく、パーティーメニューや、忙しい年末に召し上がる予約弁当なども好調です」(セブン広報担当)と、「外出して遠くまで買い物に行くのは控えたい」という消費者心理が表れているようだ。
今回のリサーチで興味深かったことは、もともとおにぎり、サンドイッチ、スイーツなど、さっと食べられる個食タイプが得意なコンビニで、本格的なおせちまでも個食タイプがおススメに“昇格”していたことだ。
もちろん高齢化など社会環境の変化があり、新型コロナが原因とは言い切れないが、この変化は今後注目していきたい。コンビニおせちも新様式が当たり前になり、いつか新しい正月メニューが誕生するかも。まずは、2021年版の新おせちをチェックしてみてはどうだろう。