勉強に集中する方法その2「子供に合わせて親が管理」

Q:時間管理はどうしていましたか?
勉強のやるべきことに優先順位をつけていた 55.7%
朝に勉強していた 33.6%
ストップウオッチやタイマーを使っていた 28.9%

放っておくと、ずっとゲームかユーチューブ。でも、東大生の半数以上は勉強時間を管理し、さらに「勉強のやるべきことに優先順位をつけていた」と回答。それも、「得意、苦手関係なく重要なものからやっていた」という。

ただし、時間の使い方は様々。「朝、単純な問題でウオーミングアップした」「朝から勉強できるとその日のサイクルがうまくいく」という人もいれば、「朝は苦手なのでニュースを見る時間にしていた」という人も。アプリのスケジュール帳やストップウオッチ、タイマーを上手に使っている人も多かった。

【亮子ママの解説・分析】

「東大生は自分のことをよく知っていて、自分に合わせた時間の使い方ができますが、なかなかできることではありません。集中できない子なら、そのありのままを受け入れて、その上でできることをやらせましょう。小学生のうちは、親のサポートは不可欠。簡単な計算問題を10分ずつ小分けにしてやらせるとか、寝る前に勉強の準備をして、起きたらすぐにやれるようにするとか、親が工夫し導いてやってください。休憩時間を設定するなど、タイマーはわが家でも活用していました」

勉強に集中する方法その3「安心感が大切!」

Q:勉強していた場所について教えてください。
リビング(ダイニングを含む)で勉強していた 41.7%
地図や地球儀が近くにあった 30.6%
勉強場所は特に決めずに、そのときの気分で変えていた 22.6%

よく言われることだが、東大生の多くが自分の部屋の机では勉強していない。今回のアンケートでも「リビング(ダイニングを含む)で勉強していた」「勉強場所は特に決めずに、そのときの気分で変えていた」という回答が多数派を占めた。人の目があるとさぼらない、誰かがいると安心する、というのが理由のようだ。

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ただし、「スマホはそばに置かない」「ゲームなどの娯楽が視界に入らないようにした」「さぼらないよう、人の目のあるところで勉強していた」など、誘惑に負けない環境に身を置く工夫をしている。一方で、国語辞典や地球儀など、勉強に役立つグッズは身近に置いていたようだ。

【亮子ママの解説・分析】

「そもそも勉強って孤独な作業なんです。ノートの中は常に孤独。ですから、周辺の環境は孤独にしてはいけません。いつも周りに家族がいる環境で勉強させてやりましょう。アンケートにも『親が近くにいたから勉強できた。褒め言葉や励まし、安心感がある』という回答がありましたが、まさしくコレ。ただし、音楽やテレビは消す、パソコンのマウスやキーボードの操作音はうるさいので配慮してやってください」