コロナ禍で「夫の浮気が終わる」と思いきや…
【CASE2】妻への「浮気隠し」が雑すぎるモラハラ夫
「私のことをあまりにもバカにしていると思いませんか?」と憤慨するK子さん(40歳)は結婚9年目、夫は3歳年下の会社員。夫婦ともにリモートワークになり、24時間同じ部屋でずっと顔を突き合わせる生活がはじまった。
K子さんが夫の浮気に気づいたのは、実はコロナ騒動の前からだったという。
「毎晩のように終電で帰ってくるようになったのは1年前くらいだったでしょうか。その頃、一度夫の入浴中に携帯電話を盗み見たことがあって、そこには浮気相手の女性と関係がスタートしたばかりっぽい、初々しいカップルのような内容のLINEのやりとりがありました」
夫の浮気の証拠を発見して動揺したK子さんだったが、まだ離婚を考えられなかったため、友人からのアドバイスもあって成り行きを見守ることにしたという。しばらくしてコロナ騒動が起こり、リモートワークになった。
夫の浮気は「これで完全に終わった」と安心していたが、事実は真逆だった。つまり、夫と浮気相手は会えなくなったことで、さらにお互いの感情が盛り上がってしまっていたのだった。
浮気相手と「猫なで声」でしゃべる夫に鳥肌
「在宅勤務になり、外出する理由がなくなった夫は、それでも浮気相手に会いたいのか彼女に電話をするようになりました。はじめは私に隠れてコソコソ電話をしていたのですが、狭いマンションの部屋では会話がすべて筒抜けの状態。猫なで声で甘くしゃべる夫の声を聞いてゾッとしました」
夫の愚行はそれだけではすまなかった。リモートワークが長期化するにつれ、浮気相手とのやりとりが大胆になっていったのだという。
「浮気に気づいていないフリを続ける私に対し、夫の“浮気を隠す”という行為がだんだん雑になっていきました」
K子さんの話によると、浮気相手とのLINEの画面を開いたままスマホをテーブルの上に投げ出しているのも日常茶飯事だった。
「毎日、朝昼晩とひっきりなしに、どうでもいいやりとりをしているのを読むと、自分が情けなくて初めて泣けてきました」
K子さんは現在、夫との離婚にそなえて浮気の証拠集めをはじめたとのこと。“鈍感な妻”を演じ続けながらも、夫への手痛い仕返しを考えているのだった。