強い選手は何をしているか

高校卒業後は、カヌーの強豪国であるスロバキアのコメンスキー大学体育スポーツ学部に進学しました。そこで「強い選手は何をしているか」「自分と何が違うのか」を観察する目を養いました。

障がい者自立推進機構主催の「SOMPOパラリンアートカップ2019」表彰式に、ゲストとして登壇する羽根田選手。競技生活の合間を縫い、社会的な活動にも熱心に取り組む。

自分が何をしたいのか、何になりたいのかということをしっかり持っている人は、手段を選ばない。だから強い。僕には「カヌーを強くなりたい」というビジョンがあったから、手段を選ばずスロバキアに行くという決断ができました。

だから、渡欧後は憧れのミハル・マルティカン選手に「同じ練習をしたい」と臆せず申し込むこともできました。彼は北京五輪金メダルをはじめとして、複数の五輪でメダルを獲得したスロバキアの名選手です。世界で一番強い選手のそばで生活することが大きな財産になりましたね。

リオ五輪出場のためにスロバキアを発つ直前に、そのマルティカン選手から「4年後の東京五輪を待つな」という言葉をもらいました。憧れの選手からの目標設定の助けとなる言葉を胸に、銅メダルを獲得することができました。

いよいよ東京オリンピックが近づいてきました。2019年10月に出場権を獲得することができ、大きなステップをまず達成した。戦いはこれからという気持ちです。

(構成=須藤靖貴 撮影=岡村隆広)
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