爆睡のコツのもう1つは、自律神経を「交感神経から副交感神経に切り替える」こと。自律神経には交感神経と副交感神経の2つのモードがあり、交感神経は日中の活動中に、副交感神経は休息時に優位になると言われています。CAの場合、眠る直前まで交感神経マックス(笑)。頭もフル回転している状態なので、「今から寝てください」と言われても無理なんです。だから1度、思い切ってリラックスして、副交感神経に切り替えることが重要なんです。

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それにはストレッチとマッサージ。フライトの後は一刻も早く眠りたい、なのに疲れすぎてホテルでもなかなか寝付けないことがあります。でも10分でもストレッチをするとすぐ寝付けるし眠りは深いし、翌朝の体の回復具合が全然違います。マッサージには「中山式快癒器」がおすすめです。1947年からあるアイテムですが、最近また美容雑誌で取り上げられています。2つのボールがついていて、指圧みたいに肩や腰をゴリゴリするだけ。「中山式快癒器」の上で寝転がっているうちに眠くなってきます。そのくらい気持ちよくて。プライベートの旅行にも持っていきます。1泊の旅行だからいいやと持っていかないと、ほんとうに後悔します(笑)。

あとは睡眠前のお風呂ですね。お風呂に浸かると体の内部の温度、深部体温が上がります。すると、体は手や足から放熱して深部体温を下げようとする。そのタイミングでストンと眠りにつくそうです。お湯が熱いとかえって交感神経が優位になるので、40度ぐらいのお湯がベスト。お風呂、ストレッチ、中山式快癒器の3つは、私にとっては眠りの儀式。これで爆睡です。

食事をキャンセルして時差ボケ防止

CAという職業柄、時差ボケ対策も工夫していました。ポイントは「逆算」。自分が「フルに活動したいとき」から逆算してスケジュールを組むことが大事。お客様の場合は、例えば現地に夕方着いてあとは寝るだけなら、機内では起きていたほうがいい。逆に朝到着してそのまま活動するスケジュールなら、機内では寝ていたほうがいい。機内で寝られない方も多いかと思いますが、工夫次第で快眠は可能です。私が海外旅行に行く際は、朝イチでスポーツクラブに行くなど疲れる予定を入れ、機内で眠るようにしています。