「脳」を鍛えて片づけを得意にする

加藤俊徳『片づけ脳』(自由国民社)

今月の1位は『片づけ脳』でした。本書がユニークなのは、片づけができない理由を「脳」に見いだし、脳の特性に合わせてアドバイスしている点です。

私たちは「片づけができない」のを、ついつい意識の問題だと思ってしまいがち。ですが、脳内科医である著者によれば、脳の弱い部分を鍛えることで、片づけができる脳=「片づけ脳」になれるといいます。

たかが片づけ、されど片づけ。片づけが得意になれば、心に余裕が生まれ、それ以外のこともテキパキとさばけるようになるはずです。

「10年後」を見据えてインプットする

樺沢紫苑『学び効率が最大化する インプット大全』(サンクチュアリ出版)

記事の公開から11日間の集計期間にもかかわらず、2位にランクインしたのが、『学び効率が最大化する インプット大全』です。ベストセラー『学びを結果に変える アウトプット大全』(14位)の著者・樺沢紫苑氏の最新作であり、注目度の高さが伺えます。

「最終的に重要なのはアウトプットである」という主張は前著から引き継ぎつつ、本書はよりインプットのやり方にフォーカスしています。アウトプットの質を高めるうえでも役立つ内容です。

吸収したさまざまな情報をうまく扱えるかは、日々の心がけ次第。「私たちの心や脳は、10年前のインプットでできている」とは著者の言葉ですが、10年後をよりよくするためにも、今から何をインプットするべきなのか、しっかり考えていきたいものです。

「あなたのお金は笑っているか」

Ken Honda著、本田健訳『一瞬で人生を変えるお金の秘密 happy money』(フォレスト出版)

3位は『一瞬で人生を変えるお金の秘密 happy money』でした。『ユダヤ人大富豪の教え』など、累計700万部のベストセラー作家として知られる本田健氏による、初の英語による書き下ろし作品。本書はその日本語訳です。

お金というと、「どうやって稼ぐか」「どう効果的に使うか」といった表面的なところばかり気になってしまうものですが、本田氏によると、大事なのは「そもそもあなたのお金は笑っているか」という観点を持つことなのだそうです。

お金とどんな関係を築きたいかを考えることは、自分自身の生き方について考えることにもつながります。どうやってお金と向き合うのかを見つめ直すうえで、示唆に富む一冊だと言えるのではないでしょうか。