すぐ仲良くなれる人=会話がうまい人、じゃない
仕事に役立つ人との出会いを増やそうと異業種交流会や勉強会に参加すれば、経営者やビジネスパーソンとの出会いは生まれ、名刺の数は増えていく。もらった名刺が増えたからといって、出会った人たちと交流が深まるかといえば、ほぼそうはならない。この傾向は経営者からビジネスパーソンまで共通している。一方、年齢を問わず、絶えず人との出会いが生まれ、互いに助け合う関係をつくれる人がいる。この差は、どこで生まれるのか。
多様な人たちが集うパーティや異業種交流会で、初対面でも話が弾み、仲良くなれる人がいる。こうした人たちは、会話がうまいと思われている。しかし、小手先の対応で、大人たちが心を開くわけがない。なぜ彼らの話は盛り上がり、いつまでも会話が続くのか。それは、事前に相手の情報を集め、会話に生かしているからだ。懇意になりたい人が出席することがわかれば、事前にネットで検索し、その人の情報を集める。相手は、興味を持たれていることに気づき、話が弾む。
初対面の人の情報を、SNSで調べよう
相手のことを調べるためにネット検索する際は、
・その人の名前や企業名で検索し、サイトから最新情報を入手する
・企業でどんな仕事に就いているのかを知る
・SNSにアップしている情報や、どんな書き込みをしているかを見る
・SNSで共通の友人を探す
・過去にメディアに取材されたり寄稿したりしていないか、またそのときどんなことを話したり書いたりしているかを調べる
・書籍を出していないか、念のため検索する
・過去に経済団体などで講演し、その講演録がネット上にあがっていないか調べる
このくらいを検索し、相手のことを知っておけば、見知らぬ人であっても会話に窮することはない。