高橋俊介が薦める16冊一覧

■『タテ社会の人間関係』 中根千枝著 講談社現代新書
…日本独特の人間関係を描いた名著。主張の新しさは40年を経ても色あせることはない。
■『日本の歴史をよみなおす(全)』 網野善彦著 ちくま学芸文庫
…日本の社会体制の変化を鮮やかに描く網野史観が刺激をくれる。現在を知るための一冊。
■『50歳までに「生き生きした老い」を準備する』 ジョージ・E・ヴァイラント著 ファーストプレス
…精神論、体験論的になりがちなトピックを、極めて客観的な視点から見つめた稀有な本。
■『正座と日本人』 丁 宗鐵著 講談社
■『国家と宗教』 保坂俊司著 光文社新書
■『きずなをつなぐメディア』 宮田加久子著 NTT出版
■『失敗の本質』 戸部良一/野中郁次郎ほか著 中公文庫
…日本の敗戦の原因を探り、独特の組織論を語る。時代を超えた名著。
■『京都花街の経営学』 西尾久美子著 東洋経済新報社
…京都花街の例から、伝統の伝承に必要なのはイノベーションだと説く。
■『クリエイティブ資本論』 リチャード・フロリダ著 ダイヤモンド社
…激しく変わる、世界の経済と社会体制を描く。世界の現状が認識できる。
■『大人の発達障害』 備瀬哲弘著 マキノ出版
…人と組織を学ぶ際の周辺分野である心理学を、きちんと教えてくれる。
■『沖縄の市場<マチグヮー>文化誌』 小松かおり著 ボーダーインク
…社会人類学の視点で市場文化を分析。異なる観点から思考が広がる。
■『「甘え」の構造』 土居健郎著 弘文堂
■『自由からの逃走』 エーリッヒ・フロム著 東京創元社
■『働くみんなのモティベーション論』 金井壽宏著 NTT出版
■『なぜ、人間は蛇が嫌いか』 正高信男著 光文社
■『ヒューマン2.0』 渡辺千賀著 朝日新書

(近野ひろ美=構成 市来朋久、小原孝博=撮影)