文化と教養で人格を磨くことが鍵になる

<strong><a class=経済・経営評論家 信越化学工業顧問 金児 昭</strong>●1936年生まれ。東京大学農学部卒業後、信越化学工業に入社。38年間、経理・財務の実務一筋。常務取締役を経て、現職。社交ダンス教師の資格も保有。" border="0" height="300" src="https://president.ismcdn.jp/mwimgs/7/2/-/img_7273e720f3f1445c9263b18d94c9aa8d21686.jpg" width="200">
経済・経営評論家 信越化学工業顧問 金児 昭●1936年生まれ。東京大学農学部卒業後、信越化学工業に入社。38年間、経理・財務の実務一筋。常務取締役を経て、現職。社交ダンス教師の資格も保有。

一昨年来の金融危機で経済に対する人々の態度は劇的に変わりました。何を信じるべきか人々が模索しているときに、読書の果たす意義は大きい。

世界的な経済体制の大きな転換は、実務にも大きな変革をもたらしました。一昨年イファース(IFRS。2005年以降EUが域内の上場企業の連結財務諸表作成基準として適用を義務付けたもの。国際財務報告基準)を米国も実質的に採用することを表明しました。ここでも米国中心主義からの脱却が起きています。この変化を理解するために、私のような経理・財務の実務家はもちろん、初心者向けにも『Q&A 国際財務報告基準(IFRS)』がおすすめです。

また、この混乱の状況下で、私は経済、経営の基盤は、やはり人にあるのだ、と強く感じます。信越化学工業社長の実践経営の記録『毎日が自分との戦い』は、どんなに会社が大きくなろうとも1円の利益の大切さを忘れてはならないことを説いています。経営とは人のためにあるからこそ、1円でもいいから利益を出し続けることが重要なのです。この本の趣旨は、今だからこそ、多くの人に感銘を与えるでしょう。

人が大切にされる世の中になれば、ビジネスマンも国際的な教養を問われます。文化として知っておいてほしいのが、社交ダンスです。『モダン・ボールルーム・ダンシング』を読んで、再び人間が経済の主役になった今、文化的にも己を磨いてください。