希望の党は早晩、分裂するのか

さらに小池氏が共同代表を辞任した希望の党に批判の矛先を向ける。

「党の『顔』を失った希望の党の求心力は低下し、早晩、分裂するとの観測も強まっている」

何のため、だれのための国政挑戦だったのだろうか。

毎日社説の駄目押しが「党の立て直しに汗をかく姿勢すら見せずに退くことは、小池氏の『自分ファースト』と映る」との皮肉りである。

毎日も朝日と同様に弱ってきた者をいじめるのが、かなり好きなようだ。

読売は希望の党の存在を前向きに捉える

次に16日付の読売新聞の社説。その論調は朝日や毎日と違い、落ち着いている。「辞任に唐突さは否めない」としながらも小池氏を批判するのではなく、希望の党の存在を前向きに捉えて論を展開している。

その主張は「衆院比例選で1000万票近くを得た事実は重い。代表が交代しても、保守系野党として、現実的な路線を継続させるのが有権者への責務だ」と明確である。

読売社説は「小池氏の後任代表には、玉木雄一郎共同代表が選出された」と書き、「玉木新代表は『バトンをしっかり受け止める』と語った。9条を含む憲法改正論議の推進や安全保障関連法容認という、小池氏が打ち出した党の衆院選公約の踏襲を明言したのは妥当である」と指摘する。

読売社説はさらにこう続ける。

「幹事長に古川元久・元国家戦略相、政調会長に長島昭久・元防衛副大臣を起用し、執行部を保守系で固めた。共同代表選では所属議員53人中39人の支持を得ている。公約をぶれずに推進する基盤は整っているはずだ」

都議会公明党には「理解に苦しむ」と

読売社説は希望の党の路線を支持し、かなり好意的である。中盤では「安倍政権下での改憲反対などを訴えた民進党の『抵抗政党』路線の転換が、結党の原点だった。この認識を忘れてはならない」とも訴える。

面白いのは最後のくだりだ。

「理解に苦しむのは、『都政に専念すべきだ』と小池氏に求めてきた都議会公明党が一転、連携を見直そうとしていることだ。都議会運営が混乱しないようにと、『小池与党』入りしたのではなかったのか。都政の停滞を避けるのも、公明党の責任である」

ここまで公明を批判するのは、読売が希望の党に好意を寄せているからだろう。弱い者いじめをする朝日と毎日に対して、読売の主張は堂々としている。希望の党は衆院選の公約に「9条を含め憲法改正論議を進める」と掲げた。この保守系の主張が、読売が好意を寄せる理由かもしれない。旧民進党出身者ばかりが当選した希望の党の主張がどう変わるか。それに応じて読売社説がどう評価するか。注目すべきだろう。

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