世界大不況の引き金を引いたリーマン・ショックから1年が経った。沈没する企業が続出する一方、JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど金融猛禽類たちは即、復活を果たしている。両者を分けたものは何だったのか? 国際経済小説の第一人者が、その内実をレポートする──。
ちょうど2008年の今頃、リーマン・ブラザーズが破綻し、世界は大揺れに揺れていた。
それから1年が経ち、世界経済は、不安を抱えながらも回復に向かいつつある。当時は倒産の可能性も囁かれたゴールドマン・サックスは、2009年上半期の純利益が52億4900万ドルに達し、早くも復活してきた。
ここ半年くらいで、金融危機に関する政府の調査や関係者の手記などが出版されるようになり、危機に至るまでの詳細が明らかになってきた。それらを読んでいくと、危機の根源的原因は人的要因であることがわかる。勝者と敗者を分けたのは、突き詰めていえば、仕事に取り組む姿勢の違いである。
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(写真=AP Images、PANA)

