【1】教育費

▼理想家計簿
子供3人分の給食費と必要な教材費くらいしか支出なし。老後資金を優先させ、教育は学校がすべてと割り切る。
▼ダメ家計簿
・教育費は“聖域”と位置づけ、分不相応にお金をつぎ込む。
・通っていない塾や習い事にお金を払い続ける。

【2】被服費

▼理想家計簿
洋服はふだんは新たに購入しない。半年に1回、ボーナスの中から5万~6万円を使ってまとめ買い。
▼ダメ家計簿
・外出するたびに買い物しがち。しかもその外出が頻繁で、食費や生活用品、娯楽費、交際費も膨らみがちに。

【3】収入(妻)

▼理想家計簿
妻は、子供の出産や育児期には時短勤務などで働き、仕事を完全に辞めることがなかった。
▼ダメ家計簿
・将来の資金準備が十分でないのに妻が専業主婦。
・共働きだと夫婦別財布になっている。

【4】毎日の差額

▼理想家計簿
妻の収入は全額貯蓄する習慣を続けてきたが、夫の収入アップとともに、それ以上の貯蓄が毎月可能に。また、比較的妻のほうが家計管理には熱心だが、情報をオープンにしているので、貯蓄を優先することには夫も納得している。
▼ダメ家計簿
・家計が赤字になると貯蓄を崩して補う。
・夫婦のコミュニケーションが欠如し、お金に関する情報共有ができていない。

【5】住宅費

▼理想家計簿
貯蓄がある程度あっても、安易に家を購入しない。老後資金などとあわせて計画。
▼ダメ家計簿
・ボーナスをあてにして住宅ローンを組む。

【6】食費

▼理想家計簿
家にあるものをある程度まで使い切ってから、まとめ買い。冷凍庫もフル活用。
▼ダメ家計簿
・毎日買い物に出かけ、無駄遣いが絶えない。
・宅配サービスの定期便を利用。

【7】自動車関連

▼理想家計簿
マイカーは所有せず、近場はカーシェアリングを利用し、遠出はレンタカーを利用。
▼ダメ家計簿
・1台あれば足りる場合でも、夫婦で1台ずつ所有している。
・家計が赤字なのに惰性で所有している。

【8】小遣い

▼理想家計簿
夫婦の小遣いは、それぞれ手取り月給の1割とルール決め。小遣いが欲しい夫は、給料アップに励むという仕掛け。
▼ダメ家計簿
小遣い制をとっていないため、個人用途の予算を立てられない。
本来小遣いの中から支払うべきものを、家計の別の費目に計上し、ブラックボックス化を生じさせる。
子供に求められるたびにお金を与えてしまう。

【9】支出合計

▼理想家計簿
支払いは現金払いが基本。クレジットカードは使わない。
▼ダメ家計簿
クレジットカードを多用するなど、借金をすることにためらいがない。

家計再生コンサルタント 横山光昭
マイエフピー代表取締役社長。庶民派ファイナンシャル・プランナーとして、8000人以上の赤字家計を再生。著書に『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズなどベストセラー多数。
(構成=小澤啓司)
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