藤川さんがガイド
【サラリーマンコース】不動産投資で1億円を目指せ!
▼投資の基本を押さえることから始めよ
20代は投資の準備期間です。準備をぬかりなく行うためには、まず投資の基本を押さえておく必要があります。運用で狙える利益は大きく3つに分けられます。1つは預貯金などの金利。2つ目は、経済成長の果実をとること。そして3つ目が、需要と供給の歪みを狙うことです。1つ目と2つ目は誰でも利益を得られますが、その分効果も小さい。大きく資産形成したいなら、3つ目の需要と供給の歪みを狙うことが重要です。
需要と供給の歪みとは、一方的に需要だけが高まって値上がりしたり、供給が過剰で買い手がつかず極端に値下がりした状況を言います。高いときと低いときの差が激しく、額も大きいのが不動産です。私が最初に買った不動産は6700万円でしたが、9年後に7700万円で売れました。うまく歪みをつかんで売買を何度か繰り返し、件数も増やしていけば、1億円の資産形成も夢ではありません。
ただ、不動産投資は最初にある程度のまとまったお金が必要です。みんなが投げ売った瞬間に買いたいと思っても、頭金がなければ購入できないし、収入が低いと銀行も融資してくれません。タイミングを逃さないためには、20代のうちに最低限の財力をつけること。
必要な財力は、目安として年収600万円、資金1000万円でしょうか。この2つをクリアすると、不動産投資が現実のものになってきます。
経営コンサルティング、会計事務所など複数の会社を経営する「お金の専門家」。主な著書に『ユダヤ人大富豪の教え』『20代にしておきたい17のこと』など。最新刊は、『人生を変えるメンターと出会う法』。
藤川 太(ふじかわ・ふとし)
ファイナンシャルプランナー。「家計の見直し相談センター」の看板相談員。教育費と老後資金の危機を憂える著書『やっぱりサラリーマンは2度破産する』や『1億円貯める人のお金の習慣』が好評。