FP山口京子さんの結論●ポリシーのない「いいもの」買いは危険です

年収1000万円を超える家庭なら、洋服にもそれなりにお金をかけて構いません。ただし、Aさんのようにデパートでズルズル買う人は要注意。食費やレジャー費も同じようにザル経理が行われている可能性が高い。今はいいですが、問題はこの先。子どもの年齢から言って、教育費は今後、膨らむ一方です。同じようなお金の使い方をしていては、破綻するのは火を見るより明らかです。

ほかの2人はおしゃれを楽しみつつ、家計管理もしっかりしている。Cさんのように、予算を決めて好きなブランドを買うというのは、とてもいいと思います。

Bさんのようにフリマアプリを活用するのも賢い方法です。知り合いからもらうのとは違い、お礼などの気遣いが必要ないのもいいところです。ただ、一つ気になるのは、こういうタイプはお金を使うことに臆病になって、食費やレジャー費も必要以上に切り詰めてしまいやすい。無駄と思える出費でも楽しみにつながるならよしとする、そんな気持ちを忘れずに。

ファイナンシャルプランナー 山口京子(やまぐち・きょうこ)
名古屋市生まれ。フリーアナウンサーから上京を機にFPに転身。テレビ、ラジオ、雑誌などで活躍。著書に『5ステップで貯まらん人を脱出 FP山口京子式 家計簿いらずの貯まるお財布メソッド』『「そろそろお金のこと真剣に考えなきゃ」と思ったら読む本』など。
(向井 渉=撮影)
関連記事
子どもの記憶に残る“お金をかけない”旅行術
仕事ができる男に見える「スーツの鉄則」
子どもの教育費、最低限でいくらかかるのか
お金が貯まらない理由は、夫婦の会話にあった!
世界のエリートは“白いシャツ”と“10年選手の革靴”を身につける