年収:夫204万円
貯蓄額:2,700万円
家族構成:夫62歳(無職・60歳で退職)、妻64歳(パート)、 子36歳(男)独立
Bはまさしく人も羨む「ハッピー定年」世帯。浪費は一切なく、最近、「車も乗らないから」と潔く手放し、その分コストも浮いた。
夫は60歳定年時に継続雇用の話もあったが、家(ローン完済)で妻とのんびり2人暮らし。国内外の旅行や社交ダンスで人生を謳歌中だ。年金支給を前になぜこんなに優雅な生活かといえば、家賃収入が月12万円あるから。しかも、働き者の妻はパート勤めをしていて、旅行などでちょっと贅沢すると、その分、多めに働いて貯蓄2700万円を切り崩さないようにするのだとか。
「ご夫婦とも死亡保険に関して、年も年だけれど“とりあえず加入しておこう”というスタンスでした。でも見直し時に、子供も独立しているし、先々の算段も立つし(年金支給)、お金に困ることはなさそうだから全部解約ということになりました。がんのリスクは多少気になっていたようですが、貯金と年金で何とかしよう、というお考えでした」(同)
とはいえ、がんや入院が必要な病気は60代以降の世代に多くなる。
「B世帯では、そこを貯金で乗り切ると割り切ったが、心配ならば、医療保険などに加入するといい」(同)