照明器具も毎日必ず使うものですから、消費電力の少ないLED電球に替えることで節約効果が見込めます。特に現在、白熱電球を使っているならその差は歴然。80%以上も消費電力が少ないため、劇的な効果があります。ただし蛍光灯と比べるとあまり消費電力の差はありません。LED電球は寿命が10年くらいと長いものの、1個2000~3000円はします。それでも1日4~5時間点灯させるリビングなどでは、1年くらいでモトがとれる。逆に1日数分しか点けない玄関などは、無理に替える必要はないでしょう。

LED電球を購入する際の注意ですが、装着できる口金が限られていたり、照らす範囲や光の色がイメージと違うこともあるので、安いからといってネットでまとめ買いは危険。最初はリアル店舗で買ったほうが、もしものときの返品・交換も簡単です。

これ以外の家電を見直すとしたら、洗濯物の乾燥機が狙い目です。熱を出す電気製品は基本的に消費電力が大きいからです(炊飯ジャーの保温機能やポットもすごく電気を食います)。特に温風を当てて乾かす「ヒーター式」の乾燥機はものすごく電気を使います。浴室乾燥機も同様です。どうしても乾燥機が必要な場合は、ヒーター式ではなく、除湿して乾かす「ヒートポンプ式」がお勧め。あるいは空気清浄機能などのついていない、シンプルな除湿機を置くのもいい方法です。浴室や脱衣所などに洗濯物を干し、扉を閉めきって除湿機を運転すれば、浴室乾燥機と同じこと。普通に部屋の除湿にも使えます。これから梅雨の季節に大活躍してくれるでしょう。

(構成=長山清子)
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