不況の今、美容整形が流行っています。景気がいいときは人手不足で、ブスでも年寄りでも仕事にありつけます。しかし、景気が悪いときは買い手市場で、能力が同程度であれば、若々しく、見てくれのいい人から順に採用されていくので、美容に力を入れざるをえなくなるのです。それは、40代や50代の“おじさん”でも同じで、現に中高年の美容整形は年々増えています。

美容整形が流行っているとはいっても、バブルの頃と今とでは目指すところが違います。昔は「もっと美しく」「もっと若く」「もっと劇的に」プラス方向への大きな変化を求める人ばかりでした。しかし今の主流は、「自然に」「著しく足りないところやひどく衰えたところを普通に」という、マイナス部分を一般的なレベルまで引き上げる“プチ整形”。つまり、ばれない整形です。私のクリニックでも、「別人みたい!」と言われるような大手術をしていくのは中国の富裕層ばかり。反日デモの暴徒化で外務省が中国人にビザを出さなくなったときは、せっかく予約をしたのに日本に来られず、泣きを入れてきた中国のお客様が大勢いました。

おじさんのプチ整形でもっともメジャーなのはシワ取りです。なかでも人気なのは、10分程度で施術が完了する「ボトックス注射」と「ヒアルロン酸注入」です。