老後を蝕む病気と処方箋

●悪性スネカジリ腫瘍
(PIXTA=写真)

【症状】定年退職を過ぎても独立しない子どもが老後資金を蝕む病気。子どもが在学中で独立時期が見えていれば良性、スネカジリの終わりが見えないときは悪性。

【処方箋】 良性の場合はあと数年の辛抱で回復が見込まれる。早めに教育資金を準備しておく予防策が有効。ただし良性の場合も就職失敗などで悪性に移行することがあるので注意が必要。「教育費を出すのは大学を卒業するまで」と言い渡しておくことが予防策になる。悪性の場合は専門家への相談も検討する。

●保険依存症

【症状】将来への不安から必要以上の保険に入りたがる症状が特徴。多額の保険に入るほど満足感が高くなる。生保セールスに言われるまま加入してしまうケースも多い。多額の保険料を支払って家計を悪化させるが、保険と貯金を勘違いしている傾向も見られる。

【処方箋】保険料が総額でいくらになるか認識するのが治療の第一歩。費用対効果の面から説明を受けると納得する場合が多い。そのうえで必要な保障だけに絞り割安な方法で加入する見直しを検討するとよい。

(構成=有山典子 写真=PIXTA)
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