【Before】

図を拡大

(1)サービス業であることを考えれば、会社名や、自分の名前は冒頭部分ではなく、末尾に置くのが好ましい。

(2)ホテルを愛用している特別な顧客に送っているのに、これでは相手が特別扱いされていることに気づかない。特別感を出すひと工夫を。

(3)形式的な表現は無機質で冷たい印象を与える。参加を促すためには、参加したらどうなるのかを想像できるように具体的に伝えることがポイントとなる。

(4)参加を決断するのに必要な最低限の情報は入れる。この場合、開催時間、所要時間、費用、対象年齢は必須。短い文章のなかで多くの要素を伝えるには個条書きのほうが適切。

【After】

図を拡大

(1)格調高さはフォントで表現する…同じ内容でもフォントが違うだけで文書の印象は大きく変わる。文字の太さ、傾きなど、文字のデザインにこだわりをもてば、より効果的に文書の内容を相手に伝えられる。

(2)季節の挨拶はビジュアル化する…ホテルの様子を描写することで、以前宿泊したときのことを思い出させ、行きたい気持ちを高める。時候の挨拶も、ホテルのアピールに使える。

(3)不景気でもお金を使いたくなる一言を…相手の現在の心理状況を想像して心に響く言葉を投げることが大切。不景気で外出や出費をガマンしている顧客の心を開く言葉を考えよう。

(4)イベントは格調高く文章は平易に…イベント内容は、特別な顧客が集まるグレード感の高いものにする。一方で、個条書きを活用するなど、わかりやすく伝えることで、どんな相手にも疎外感を与えないような気遣いが必要。

(5)イメージが湧くよう具体的な写真を…大自然のイメージよりも、プログラム内容をイメージしやすい写真のほうが、参加したい気持ちが湧く。

(永井 浩、本田 匡、宇佐見利明=撮影 大井明子=構成 横田良子=事例作成)