「アニメでひとつの世界になりつつある」
「フランスから始まって中東、アジア、南米がアニメでひとつの世界になりつつある。アメリカも変わってきました。アニメを通して日本が好きという人が出てきています。
中国でも日本アニメは人気ですよ。でも、『ゲゲゲの鬼太郎』のような妖怪ものはダメなんです。ダメというか、妖怪やお化けを中国の人は受け入れてくれない。だが、『一休さん』は大人気です。中国からはパンダと一休さんが共演するアニメを作ってくれってオファーがありました。
日本アニメが進出していないのは世界でもアフリカの一部くらいです。今はウクライナとロシアだって日本のアニメを見ていますから。フランス、イタリア、スペインといったラテン系の国は日本アニメを見ます。ドイツとイギリスはそれほどでもない。オタクはいるけれど、アニメ好きではないんですね。なんといってもフランスがいちばんです。水木しげるさんの戦記もののマンガがアングレーム国際漫画祭で最優秀コミック賞を獲った(2007年)。あんな地味なマンガでもフランス人は評価する。フランス人は日本人と非常に感性が近いんでしょう。
世界が注目しているのはアニメのなかの日本文化です。それも歌舞伎や相撲じゃありません。普通の生活です。今だと中学高校生活が注目されている。日本の中学生、高校生は制服を着て学園生活を楽しんでいる。しかも、小さな頃から子どもがひとりで電車に乗って通学している。ヨーロッパは親が学校に連れて行くのに、日本では子どもがひとりで行ける。そういうものを見てるんです。日本アニメは海外にない日本の生活を視覚化したことで、世界の人たちにウケているんです」

