年間4.5億円が半永久的にかかり続ける

都心では2000年ごろから超高層マンション、いわゆるタワーマンションの建築が相次いでいる。このタワーマンションでは「スケールメリットがあるため、共用施設の管理費が割安になる」という文句を売りにしていることがある。つまり、たくさんの入居者で管理費を負担すれば、豪華な施設が安く使えるというふれこみである。だがこれは眉唾ものだ。

根拠となる数字を挙げよう。首都圏新築マンションの1平方メートルあたりの平均管理費は月額約190円である。

(長山清子=構成 ライヴ・アート=図版作成)