運動が大事であるもっともな理由

先に、筋肉量は基礎代謝量に影響を及ぼすというお話をしました。筋肉がたくさんついている人は体温が高く、代謝も盛んに行われています。基礎代謝量が高いのです。

そのため、筋肉質の人はたくさん食べてもそれほど太りません。食べても、その分ちゃんとエネルギーが消費されて脂肪が燃えるからです。

これに対して、筋肉が少なく体が冷えやすい女性は、低体温で代謝も落ちてしまいがちです。この状態でダイエットのためにと食事制限をしてしまうと、筋肉が減少してさらにエネルギー消費量が減り、かえって太りやすくなってしまいます。

運動不足の男性も体が冷えやすく、太りやすくなる

もともと筋肉量が少ない女性だけでなく、男性でも日頃から運動不足で筋肉が減少してくると、つくり出せる熱の量が少なくなり、体が冷えやすく太りやすくなっていきます。

体力の落ちた高齢者、座っている時間が長い人、体を動かす習慣がない人は、体が冷えやすいと認識してください。

男女ともに、運動をしたり、日常生活でも体を動かしたりして筋肉量が増えれば、自分自身で体を温めることが可能です。体温が上がり、血行のいい体になります。