太り気味で汗かきな人は「水太り」の可能性……
太りぎみで汗かきな人も、冷え症を疑ったほうがいいでしょう。まったく逆のように思えますが、本当に体が温かい人は、動いてすぐに汗をかくことはありません。
少し歩いただけで汗が出てくる人は、体の中に満杯まで水が溜まっている「水太り」の状態です。そのために、体をちょっと動かしただけで、その水が汗となって体の外にあふれ出してくるのです。こうした人の体温を測ってみると、35度台ということもよくあります。
「冷え」に対して少しでも自覚症状があれば、体を冷やさないように自然と気をつけるものですが、「隠れ冷え症」は自分では気づかないため、対策を立てるきっかけがありません。そうして放っておくことで、ますます冷えが進行して、体調不良や病気の原因となってしまうのです。
ぜひ自分の体の傾向を知り、日頃から体の冷えやむくみなど、ちょっとした変化に敏感になっていただきたいと思っています。
現代社会には「体を冷やす」落とし穴だらけ
現代社会には、知らず知らずのうちに「体を冷やす習慣」がたくさんあります。
ここ数年の梅雨時や夏の暑さは、エアコンなしで過ごすことが難しい状況です。でも、暑い屋外から汗だくで戻って、そのまま着替えることなく、Tシャツやノースリーブなどの肌を出す衣服でエアコンの効いた室内に長時間いれば、体は冷える一方です。
加えて、アイスクリームや氷菓子、冷えたビールにアイスコーヒーなどをたくさん摂っていては、体が冷えないわけはありません。猛暑の中では当たり前のようになっていますが、これには注意が必要です。
寒い冬でも、おしゃれ優先で、首元が大きくあいたセーターや足首を出した短めのパンツを身に着け、ぶるぶる震えている人を見かけます。これは、「冷え」を自覚するしない以前の問題で、ご自身の体を大切にしていない証拠ですね。

