出生数低下とロボット、4つのつながり

ルー教授らはこの背景に4つの要因があると指摘しています。

要因1)不安定な雇用と所得の低下

ロボット技術の導入により、特に製造業などで人間の労働が機械に代替され、雇用が不安定化し、賃金が低下する傾向があります。この経済的不安は、若者や中高年層にとって「子どもを持つことのコスト」が相対的に高まることを意味し、結果として出生率が低下してしまうわけです。

要因2)結婚・家庭形成行動の変化

ロボット導入によって所得の減少や不安定な雇用が増えると、結婚数が減少してしまいます。例えば、女性が結婚相手を選ぶ際、やはり安定した収入の男性のほうが魅力的です。ロボットの導入が増え、不安定な雇用・所得の男性が増えると、女性も結婚に慎重になってしまいます。この結果として、結婚数が減少するわけです。中国では日本と同じく結婚が出産の前提となることが多いため、結婚行動の変化が直接的に出生数に影響すると考えられます。