“泣けるのか事前に確認したい”若者たち

しかし、今やそれを作品の価値を「ダメにするもの」どころか「ちゃんと楽しむための準備」として捉える人が増えているのです。

その理由の一つは、今の若者たちが重視する、コストパフォーマンス・タイムパフォーマンスを良くしたいという価値観でしょう。

結末が納得いくものでないと、そこまでの時間もすべて「無駄だった」と感じてしまう。だから「時間を費やしたことがちゃんと報われるエンディングなのか?」を事前に確認し、安心して時間を投資したいと思うのでしょう。わたしが教える学生でも、小説を最後のページから読む人が少なくないようです。