「土日に携帯によく電話してくるんです。長いときには1時間半くらい『この数字はおかしいじゃないか!』と中国語でまくしたてる。論理的に説明すると最後はわかってくれるのですが、ほとほと疲れます」

都内の中国系企業に勤務する山辺郁夫氏(38歳/仮名)は苦笑いしながらこう語る。日本企業から転職して1年半。上海留学で身につけた中国語を駆使して中国人上司に“応戦”するものの、コスト第一主義を振りかざす上司とのバトルは、想像以上に骨が折れたという。