ネガティブで自信のないやなせ先生

小松暢は、やなせ先生に紳士から求婚されていることを伝えるとともに「どうしようかしら」と相談します。やなせ先生は「いい人らしいじゃないか、あの人と結婚すればいい」と、思ってもいない最低の返答をしてしまいますが、当時のネガティブなやなせ先生なら、こんな最悪の返事をしてしまうのも仕方がありません。ライバルに勝てる自信がまるで持てなかったのです。

これと似たようなことは、以前にもありました。

やなせ先生が意中の女性とデートをしていたときのことです。その女性もやなせ先生を好いていたようで「殺し文句を言って」と、映画でもなかなかお目にかかれないセリフを吐きます。もはや、その言葉そのものが殺し文句にしか思えません。男性側からすればお膳立ては完全に整っています。