いまの時価総額は蜃気楼のように儚い
確かにITバブルのときに100社にばらまかれた資金が、今回のAIバブルではエヌビディアを中心とする一握りの会社に集中的に集まってはいた。2024年3月8日の動きだけで、エヌビディアの株価が100ドルも動いた。これはミニ株の話ではない。時価総額2.5兆ドルのエヌビディア、世界で三番目に時価総額(当時)が大きな会社の株価が一日でそんな動きを見せては駄目なのだ。
一日で約20兆円近くが一気に消えてしまった。この数字は一国の国家予算に匹敵する。この日私は、いまの株式時価総額がどれだけ空気のようなものなのかを思い知らされた。これは株式時価総額というものがいかに“架空”の代物であるのかを如実に示している。
これほどまでに株価や株式時価総額を膨らませたのはオプションの仕業に他ならない。これについて私は自著『エブリシング・バブルの崩壊』(38~44ページ)でも警告した。
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