30歳の参謀に「ガ島奪回」の命令が下る

密林のあちこちで兵隊が行き倒れ、死臭が漂う。死体はウジに食われ、1週間で白骨になった。飢えが極限に達し、死体のウジを食べる兵隊も現れた。

「不思議なんだよね。死は友を呼ぶというか、死にかけた兵隊は白骨のそばに寝る。何もそんな所に寝なくてもと思うが、なぜか固まってしまう。やはりみんな一人で死んでいきたくないんだね」