3 少子高齢化の進行

少子高齢化の進行は、世代間格差と地域間格差をさらに拡大させる可能性があろう。もっとも、都市部では65歳までの定年延長や再雇用制度の普及などによって、シニア層の収入環境は改善されつつある。しかし地方の状況は深刻だ。

「地元にいても、働く場所がない」という若い世代、特に女性の都市部流出によって、地方の人口減少と経済の衰退が加速している。