「分け合う」を学んでいない若者
【トット】私は「分配の女王」と言われてますが(笑)、5人いたら5人できちんと分けて食べたいんです。いつか、すごく驚いたことがあります。仕事の関係者とみんなでごはんを食べに行きました。ビュッフェ形式で自分で取って持ってきて食べるんですが、スイカだけが大きい一切れしかなかった。「じゃあ、このスイカはあとでみんなでデザートに食べましょうね」と言って、テーブルに置いて、ごはんを食べていた。私はスイカが大好きで、デザートを楽しみにしていた(笑)。ところが途中でぱっと見たらスイカがないの。びっくりしてたら、隣にいた若い人が、「あ、ぼくが食べました」と言うの。
「あれはみんなで、あとで食べましょうと言ったじゃない」と言ったら「そうでしたっけ」と平気で言うんです。そうか、と思って「あなたひとりっ子?」と聞いたら、「そうです」と言う。「悪いけど、こういうのはみんなで食べようと言ったら、一口でも分け合うのよ。あなた、家で自分でなんでも食べていいと言われているんでしょう」と言ったら、「そうです」と。よく聞いてみたら、ひとりっ子だから、そこのおうちではお母さんが、食べたいものはなんでも与えてくれて、分けたことがないと言うんです。「分け合う」ってことを経験的に学んでなかったんですね。
一緒に食べるのは「人間らしい営み」
【カマタ】ごはんを一緒に食べるというのは、ほんらい人間だけがすることで、たとえば人間に近いゴリラとかチンパンジーでも孤食だそうです。ゴリラは自分でとったものを基本的には分けるということをしない。家族で一緒に食べるというのは人間らしい営みなのに、このごろそれをしなくなりかかっている。これは危ないことですよね。
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