身振り手振りは、身体を守ろうとする無意識の試み
最も分かりやすい鎮静化行動は、ちょうど母親が子どもを落ち着かせるときに見せる行動によく似ている。身体を抱きしめて揺らしたり、寒気を和らげるために肩をさすったりするしぐさは、脅威や不安を感じたり、圧倒されたりしていることを表す。そうやって無意識のうちに自分の身体を守ろうとするのだ。
これはボディランゲージ理論のすべてに共通する重要な原理だが、手足の向きや身振り手振りは、身体を守ろうとする無意識の試みを表している可能性がある。考えてみれば、胴体には生命維持に必要な器官がすべて収まっているのだから、大脳辺縁系が脅威を感じたとき、反射的に胴体を守ろうとするのは当然だろう。たとえ、その脅威が感情的な性質のものであっても、同じ反応が起こる。
相手の要請に応じたくない人や、その要請を攻撃や批判と感じている人は、「うせろ!」とでも言わんばかりに腕を組む。口論の間じゅう両腕を胸の前に掲げているのは、典型的な遮断のしぐさとされる。相手から言葉を投げつけられているように感じて、反射的に身体を守ろうとするのだ。一方、両腕を力なく垂らしているのは、敗北感、失望、絶望の表れだ。「もうだめだ。どうすればいいのか分からない。あきらめた」という内面の感情を身体で物理的に表しているわけだ。
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