フードコート日本一の売り上げを記録

オープンに際して、ららぽーとに出店する各店主の意気込みを書いて出す機会があった。「僕は絶対に既製品は使わない。手づくりでやり抜く。フードコートだからといって一切の妥協はしない。全部手づくりでやらなかったら死にます」と書いたら、「死にますは、いらないです」と言われた(笑)。

銀行さんからも「大丈夫ですか? 月に500万円くらい売れれば御の字ですよね?」と心配もされた。

ところが蓋を開けてみたら、1カ月目の売り上げは4000万円だった。日本のフードコート最高の売り上げを記録した。本店を休むだけでは人が足りないから、姉妹店のにこりも休んで、セントラルキッチンと沼津の店に総動員をかけた。

元旦には一日で2000杯を提供

スープを炊いて、して、冷やして、分けて、運んで。すぐに戻ってスープを炊き始めて……。麺もずっとつくりっぱなし。寝る時間も満足になかった。移動中の車が鹿とぶつかって壊れたこともあった。

比内地鶏の鶏ガラがもうありませんとも言われたから、いろいろなつながりを使って食材探しもした。

正月には1日に2000杯以上を出すことも経験した。1日の売り上げが200万円。100万円を超えたらすごいと言われるところを倍も売った。わけがわからない1日だった。

こうして、できるということを証明した。手を抜かないでできる。やると決めたらできるんだと。最初の4カ月は月商3500万円を下ることはなかった。

コロナ禍で通販に進出

沼津の次は、コロナでの通販が爆発的な売り上げを記録した。

実は、その直前にお土産用の準備を始めていた。お土産は、中華蕎麦とみ田の富田治さんが以前から取り組んでいて、「将太ちゃん、お土産をやったら結構売れると思うよ」と言ってくれていた。最初は面倒くさいし、性分に合わないと思ってやらなかった。

でも、どれくらい売れるのかと改めて聞いたら「店1軒分くらいは売れるよ」と。確かに、自分もほかの店に行っておいしかったら買って帰りたいという気持ちはある。お客さまも喜んでくれるだろうと思い、資材を仕入れて練習をし、パッケージをつくった。