「サザエさん」の家には住めなくなった

このタイプの家は、大都市近郊でも地方でも似通った規模と形状であり、玄関を入って応接間や和室の広間をもち、奥に台所と居間が連続するような間取りで、2階に子供室が一つか二つあるといった構成である。

これを2階建てではなく平屋で展開したものが、さらに一世代前、大正から昭和初期に建てられたような「サザエさん」の家であり、立派な門や塀に囲まれ、土地の広さは2倍ほど必要とするが、部屋数や延べ床面積は同等である。

これらの家は、かつては平均的な中流家族の生活を想定していたものなのだが、現在、多くの大都市近郊において、これほどの規模の家ですら、一般には購入が難しい状況になっている。