すべての土台は佐野実さんに学んだ
佐野さんに学んだことは甚大だ。
国産小麦の一等粉を使って自家製麺をする。麺には内モンゴルのかんすいを使う。鶏や豚をはじめ海苔までも食材を厳選する。生揚げ醤油を仕入れて自分で火入れをして使う。メンマを店で調理する。化学調味料(旨み調味料)を使わない。
ラーメンどんぶりを特注する。清潔な服装で仕事をする。店と厨房を徹底的にきれいにする。そして、産地を訪ね生産者さんに会う。
これらのことは、すべて佐野実さんから学んだことだ。いつも佐野実さんのことを考えていたし、いつも佐野実さんのブログを見ていた。
一番の学びは「覚悟」
でも、もっと大きな学びは「覚悟」だと思っている。ラーメンで生きていく覚悟。ラーメンを一流の料理に高めていくことに挑戦し続ける覚悟。
佐野実さんの著書『佐野実、魂のラーメン道』(竹書房刊)を読んで、一番感じたのは、その覚悟だった。いくらラーメンに対して情熱があっても覚悟が足りなければラーメン店を続けていくことはできないということ。情熱だけでラーメンと飯田商店をやりたいと思っていたときに、それに気づかせてもらった。
それで自問自答した。
俺には覚悟があるのか? 「うん、ある」と。
でも佐野実さんと比べたら100%ではなく、80%かもしれない。それで無理やり100%に引き上げようとした。佐野実さんだけでなく、皆さんがそういう覚悟でやられているのに、その土俵に入っていくなら、こんな今の自分の80%くらいの気持ちではダメだと。

