夢はないが堅実なインデックスファンド
私はメタトレンド投資や推し投資といった、個別銘柄への積極的な投資を行っています。しかしETFにも一部資金を振り向けています。
Microsoft時代に、アメリカの企業型確定拠出年金制度「401K」(日本の企業型DCやiDeCoに相当)を通じて投資してきました。
具体的には「バンガード S&P500 ETF」「バンガード ラッセル1000 グロース株 ETF」などに長期にわたって投資しています。
インデックスファンドやETFに投資する際にも個別株投資同様、ドルコスト平均法による積立投資を行いましょう。高値つかみを防ぐ目的です。そしてiDeCoやNISAなど税制優遇が受けられる枠を活用すれば、効率良く長期投資ができます。
はっきり言って、推し投資やメタトレンド投資に比べると「夢」や「おもしろさ」はありません。しかし、株式投資へのハードルを大きく下げ、長期的な資産形成を手堅く行う手段として、インデックスファンドやETFは非常に優秀です。「投資はやりたいけど個別銘柄選びに時間をかけたくない」という方にとって、インデックスファンドやETFはちょうどいい落としどころだと思います。
金融機関窓口での相談は要注意
個別株投資に消極的な人にとってインデックスファンドやETFは優秀な金融商品です。ただし、注意すべきなのが「信託報酬(手数料)」です。
もし銀行や郵便局、証券会社の窓口で投資信託について相談しようものなら、容赦なく販売手数料や信託報酬の高い商品を売りつけられます。当たり前ですが、手数料が高ければ高いほど、最終的に手元に残る利益は確実に減ってしまいます。どんなにインデックスファンドやETFのパフォーマンスが好調であっても、高い手数料を支払い続けていれば大きな損失につながりかねません。
特にインデックスファンドやETFは、一度購入したら基本的に長期間保有し続けることが前提の金融商品です。そのため、わずかな手数料の差でも長期間積み重なり、「塵も積もれば山となる」のです。
インデックス投資やETF投資は、基本的に投資をはじめたら放置しておいて問題ありません。だからこそ、投資をはじめる最初の「商品選び」でできるだけ手数料が低く、コストパフォーマンスに優れる商品を選ぶことに徹底的にこだわるべきです。