“預金より利回りがいい”なんてことはない
【②長期積み立て投資で利回りは預金を上回る】
新NISAを活用して長期積み立て投資をすれば長い目で見た資産形成ができる。そのように言われているのは、株価の推移には強い上昇トレンドがあるからです。短期的には細かい上昇や下落はありはするものの、長期的には「株価は上がっている」のです。
だから、細かい上昇や下落は気にせず長期的に積み立てれば、何十年後かにお金が必要になったときには、積み立てた総額以上の資産が形成されていることになる。普通預金や定期預金よりも利回りはいいので、こちらのほうがずっと有利である──という話なのですが、果たして、そんなにうまい話があるのか。答えは否です。まず、シミュレーションをしてみましょう。次のようなルールで投資を行ったとします。
・前月比で株価が上昇した月は株式で運用する
・前月比で株価が下落した月は株式から預金に乗り換えて運用する(ただし預金金利は一律3.8%とする)
・前月比で株価が下落した月は株式から預金に乗り換えて運用する(ただし預金金利は一律3.8%とする)
最近の株価は“非常に割高”で、投資に向いていない
1994年から2024年の株価の推移にのっとって推計すると、1994年8月から毎月1000ドルを投資していた場合、2024年8月には210万9614ドルにもなる計算です。もちろん、月初めに月末の株価は分からないので現実的には不可能なのですが、「株価が割安のときは株を買い、株価が割高のときは株式から預金に切り替えて運用」とすれば、似たようなことは可能です。投資の専門家だって、このことは分かっていて当然です。
ここから先は無料会員限定です。
無料会員登録で今すぐ全文が読めます。
プレジデントオンライン無料会員の4つの特典
- 30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
- 約5万本の無料会員記事が閲覧可能
- 記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
- 記事をブックマーク可能

