レクサスのリース代のほうがよっぽど無駄

同じような話は、筆者もこれまでたびたび聞いてきた。

システム導入を提案したところ、費用対効果が出るかどうか、検証しろと命じられた
そこでシステム導入によって生じる生産性向上効果を、事務員の人件費(工数削減時間)と比較したコスト削減効果として提示した
ところが会社からは、「事務員たちの給料はもともと発生しているものだから費用対効果算出の比較対象にならない」と突っぱねられた

余談だが、この話をしてくれた従業員30人ほどの運送会社の部長は、「社長からは、『お前は金の無駄遣いが好きだなぁ』と嫌味を言われましたが、社長が乗っているレクサスのリース料金は、システム月額利用料金の3倍するんですよ。どっちが無駄遣いなんだか……」と憤っていた。

既存の支出には甘いが、新たな投資には厳しく接する。ある種の現状維持バイアスなのだろうが、加えてこの社長においては、経営に関わることについて、年下の部下から口出しをされたくないという心理も働いたのかもしれない。