子どもも先生も苦しめる「家族モデル」

【苫野】でも家族モデルって、子どもも先生もしばしば苦しめるんですよね。「なんで赤の他人と運命共同体にならないといけないんだ。一致団結しないといけないんだ」と感じている子はたくさんいるし、先生は先生で「性格が合わない子がいても愛さなくてはいけないんだ。問題が起きたら『親』である自分のせいなんだ」と感じてしまう。

【工藤】そう。真面目な先生ほど苦しむ。でも、学級が家族のような集団であるべき合理的な理由なんてひとつもないですからね。

【苫野】それで工藤さんは、麹町中では固定担任制を廃止され、複数の教員で一学年すべての子どもたちの面倒をみる「全員担任制」を導入されましたね。